君不在の詩

馳せた思いが戻ってこない。君はいるのだろうか。応答願う。

中道はまるで天の川

湯船につかることが増えた。
と言っても週イチだけど。
湯船につかっているときはやることがないので、
自分の腹のたるみをつまんでみたり、
すね毛についた気泡をリリースしてあげたりする。
そして改めて見ると、へそが右寄りについていることに気付く。
そういえば会社のIDカードの写真を撮るとき、
ちょっと右向いちゃってるんで前向いて、と言われたこともある。
僕が保守的なのは生まれついて運命づけられたためかもしれない。
そのせいだろうか、
好きな人が「三鷹にHIDARIMAKIという店があってね」と誘ってくれたのに、
訳あって一緒に行けなかった。
へそよ、右寄りのへそよ、君は知るまい。
今宵僕が枕を濡らしたことを。